柄合わせの必要のある布を何枚も重ねて裁断するときのことを考えてみましょう。このときは柄がずれないように重ねるところがポイントです。裁断台の上の高い位置の二ヶ所から垂直にレーザー光線をあてて、柄を合わせるポイントを外さないように、一枚ずつ重ねていきます。こうして重ねた布を垂直に裁断機で切ると完全に同じ柄のパーツがすれ無くできることになります。
こうして出来たパーツを柄を合わせながら縫っていきます。家庭の洋裁では待ち針を打って柄をずれないように重ねるのが普通ですが、工場の生産ではスピードが求められるため、この方法は使えません。そこで、手で加減をして、柄合わせをしながら縫います。技術は求められますが、生産性を保ちながら良い仕上がりとすることが出来ます。